日本最古の通信教育でもあるZ会と2010年代に教育界の黒船と呼ばれたスタディサプリ

これから通信教育サービスを選ぼうとしている人にとってはどちらを受講するのが良いのか気になるところだと思います。

そこでここは教育業界にいてかつ第三者的目線で両サービスを見ることのできる管理人がZ会とスタディサプリを徹底比較したいと思います!

*ちなみに私は中学生の頃にZ会を、2016年にスタディサプリをそれぞれ受講していますので、その辺りのお話もしたいと思います。

Z会とスタディサプリの共通点と相違点

Z会とスタディサプリは同じ通信教育という範疇には入りますが、共通点よりも相違点の方が多いと言えます。

数少ない共通点

Z会とスタディサプリの相違点

・Z会は基本紙媒体、タブレット媒体が中心だがスタディサプリは講義主体

・Z会はアウトプット主体しているのに対しスタディサプリはインプット主体

・添削機能のあるなし

・カリキュラムのあるなし

・スタディサプリは速習が可能である

・受講料金には差がある

・対象学年が違う

Z会は伝統的なタイプの通信教育で毎月紙媒体もしくは現在ではタブレット媒体に教材が届き、それの実践を行うことで学習が進んでいきます。

対するスタディサプリは通信版塾と言ったところで、講義が主体となります。

最初に衛星授業で全国どこにいても同じ授業を受けられるようにしたのは、私の知る限り代々木ゼミナールで、人工衛星を使って各地に授業をリアルタイム配信する仕組みでした。その後は東進入ハイスクールを中心にビデオ講義を全国の校舎で配信する仕組みが増え、スタディサプリに至ってインターネット配信の仕組みが整備され、いつでもどこでも授業が見られるという仕組みが確立されました。

Z会は基本的に媒体学習なので自ら問題を解くこと、すなわちアウトプットが主体となりますがスタディサプリは授業を受けることが主体となりますのでインプットが主体となるという違いもあります。

そして最大の違いとも言えるのが添削機能のあるなしです。

この点は特に国公立大学を目指す場合は重要になります。私立大学などですと一問一答式やマークシート式などの問題が多いですが国公立大学の問題は記述問題が多いためこの添削を受けると言うことが重要になってきます。

そしてもう1つの最大の違いはカリキュラムのあるなしです。

この点は善し悪しとなるためどちらが良いということも言えません。

Z会は決められたカリキュラムに沿って進めるため、自らカリキュラムを設定しなくて良い一方、スタディサプリは自分でカリキュラムを決めなければなりません。

この点を自分で「決めなければならない」と考えるか自分で「決めることができる」と考えるかで適正がわかるとも言えるかも知れませんね。

前者ならZ会、後者ならスタディサプリが良いと思います。

自分で受講ペースを決められるということは「速習」を行えると言うことでもあるのです。

「速習」という考え方自体は私が小さい頃からあり、簡単に言えば授業期間の圧縮です。

例えば「高3スタンダード英語<文法編>」は全24回の授業となっており、基本的には1週間に1度ぐらいのペースで丁度良い作りとなっています。

これは1日3講座ずつ見れば最短8日で受講を終えることが出来ます。

当然これだけのペースで受講するとあまり頭に入らないのですが、次の月にまた8日で受講するということもできるのです。

これを半年続ければ計6回授業を受けることが出来、より頭の中に入ってきやすくなります。

有名な忘却曲線にあるように、人は1週間で7割近くのものごとを忘れます。

適度な復習が大事ですので、この速習はかなり有効な学習方法でもあるのです。

ただし、実際に実践するにはかなりの根性を要しますが…

この辺りはやるかやらないかです。

有名な孟子の言葉に「能わざるに非ず 為さざるなり」という言葉があります。

「出来ないのではない、やらないのだ」という意味ですね。

これだけのサービスでスタディサプリは月額980円(税抜き)となっていますので、コストパフォーマンスが抜群です。

一方のZ会は学年や受講するサービスによっても大きく異なるため一概には言えませんが、3000円から8000円ぐらいの間を考えて置けばよいでしょう。

Z会の料金体系は複雑なので、一度資料請求を行って取りたい講座などをじっくり考えるのが良いと思われます。

そして、Z会は0歳から社会人までの広い範囲を対象としていますが、スタディサプリは小学校4年生から大学受験生までという範囲を対象にしています。

ですので、小学校3年生以下はこの2つならZ会しかないのですが、以下、学年別にどちらがおすすめかという点について語っていきたいと思います。

中学受験ならどっち?

この2つのサービスならZ会一択です。

なぜならスタディサプリは中学受験には一切対応していないからです。

*2017年7月の話です。

もしスタディサプリ中学受験が発表されれば大きなインパクトになりますが、現在の所小学校の通常授業の補助という面が強いため、中学受験には向きません。

一方Z会は中学受験にもしっかり対応しており、開成中学などの難関中学校にも多数の合格者を輩出しています。

ただ、内容は非常に難しいため、保護者の方のサポートなどが重要になってきますね。

それはZ会に限らずどのような手段で中学受験を行う時でも同じですが。

開成中学校 23人 筑波大学附属中学校 8人
渋谷教育学園幕張中学校 64人 市川中学校 86人
東邦大学付属東邦中学校 73人 昭和学院秀英中学校 3人

Z会ホームページへ

 

高校受験ならどっち?

超難関高校を受けないならスタディサプリ推奨ですね。

スタディサプリ中学生は各学校の教科書に合わせた授業を受講できます。

この辺りはピンとこない方の方が多いと思われますが、各地域によって採用している教科書は違います。

例えば千葉市の英語の教科書はNewCrownですが船橋市の英語の教科書はTotal Englishであるというような感じです。

ですので、同じ時期でも地域によってやる内容が微妙に違うため(最終的にやる分野は同じ)この点が負担になる場合が少なくないのです。

また、Z会はある程度実力のある生徒向けとなっていまして、公立中学校なら最低限5教科400点、基本は450点を超えるような生徒が対象となっています。

対してスタディサプリは特に受講者の学力を問わないため間口は広いです。

都道府県内の最難関レベルを受ける場合はZ会が良いでしょう。

Z会 2016年度実績

県立千葉高校 15人 渋谷幕張高校 15人
県立船橋高校 38人 東邦大付属東邦高校 30人
県立千葉東高校 18人 県立東葛飾高校 19人

Z会公式ホームページへ

それ以外の生徒にはスタディサプリの方がおすすめです。

スタディサプリ中学・高校受験講座ホームページへ

中高一貫生ならどっち?

これは非常に難しい問題です。

各人の置かれている立場によっても大きく違います。

前提条件として、中高一貫校は公立の中高と違って授業の進度がとても速いです。

ですので、一度躓くとリカバリーが難しく、順位がドンドン下がってしまい、モチベーションが下がってしまい…というような状況になってしまう場合があります。

そういう場合はスタディサプリがおすすめです。

スタディサプリでは中学生から高校3年生までの授業を受講することができますので苦手だった単元をピンポイントに学習することもできますし、いっそ中学校1年生の最初の授業から一気に現在の単元までの授業を見ることもできます。いわば下剋上じゃないですが、逆転のチャンスがあるのがスタディサプリというサービスだと言えます。

スタディサプリ中学生講座

スタディサプリ高校生講座

一方現在の進度には問題なくついていけ、かつ将来は旧帝国大学を始めとした難関大学を目標にする場合はZ会の方がおすすめです。

理由は次項をご覧ください。

大学受験ならどっち?

難関国公立大学ならZ会、それ以外ならスタディサプリ大学受験がおすすめです。

難関国公立大学におけるZ会の合格実績は圧倒的なものがあり、東大合格者の実に3人に1人がZ会会員となっています。

Z会(2017年度通信教育)

東京大学 1100人 京都大学 924人
旧帝国大学合計 4020人 一橋大学 268人
東京工業大学 221人 神戸大学 277人
早稲田大学 2629人 慶應義塾大学 1798人
上智大学 685人 明治大学 1792人
関関同立合計 3668人 MARCH合計 4843人
医学部医学科 1690人 東京理科大学 357人

対して残念ながらスタディサプリに関しては合格実績という形では数字を出していません。

ただ、私自身も受講し、サービスの質や会員数などを考えた時にスタディサプリを利用して大学受験を突破した方も大勢いらっしゃることと思います。

数字を公表していないのは単に集計していないからではないかと思っています

スタディサプリは月額980円(税抜き)という驚異的な安さで高品質のサービスを提供しているため所謂ランニンコスト(システムの維持にかかる費用)を極限まで下げている為、集計にかけるコストさえ削っているのかも知れません。

ですので、純粋に中身だけを考えて比較した時、難関国公立大学を受けるならZ会の方が断然おすすめとなります。

理由は添削機能の有無ですね。

私立大学はマークシート式のテスト形式が多く、1問1答式の回答が多いのに対し、国公立の問題は記述式が中心となっており、自身では対応の難しい部分です。

スタディサプリには添削機能がないためこの部分は弱みとなります。

更にZ会は伝統的に東大を始めとした国公立大学への合格対策を第一に考えており、そのためのノウハウは他の追随を許さないほどのレベルです。

そのような状態でもさらに教材の質を上げるために邁進しており、日々進化している教材がZ会なのです。

Z会ホームページへ

ただし、その反動と言うべきか内容が高度化しすぎているのは確かだと言えます。実際に東大に合格した人でさえも難しすぎたと感じるほどですので、実は挫折率も高いのではないかと思っています。

その点スタディサプリは受講する授業が基礎的なものからハイレベルなものまで選択することができ、同じ単元で基礎⇒ハイレベルと受講することが出来ます。

自由度が非常に高い分そのカリキュラムの設定などが難しい面もありますが、学力を一気に伸ばせる可能性があります。

Z会はある程度の学力がないとついていくのが苦しい反面、スタディサプリはほとんど0から一気に難関大学合格まで学力を高められる可能性を秘めたサービスとなっており、やる気次第で自分の学力をいくらでも高められる通信教育であると言えるでしょう。

スタディサプリ高校生・大学受験公式ホームページへ

2つのサービスはお互いの長所と短所を補う関係性にもあるため、両方受講するのもありだと思います。

ただ、その際はやることが多くなりすぎて消化不良と呼ばれる状況にならないように気を付けましょう!

 

Z会とスタディサプリの口コミをチェック!!

両サービスの口コミは以下の記事をご覧ください。