教育業界最大手ベネッセが誇る通信教育「進研ゼミ(こどもちゃれんじ)」とリクナビやホットペッパーなどで知られるリクルートが満を持して教育業界に参入した「スタディサプリ」

同じ「通信教育」という枠組みにある2つのサービスを、プロの家庭教師である管理人が徹底比較します!

 

進研ゼミは紙媒体(電子媒体)が中心 スタディサプリは講義が中心

両サービスは「通信教育」というくくりではありますが、基本的にはかなりの部分で異なるサービスです。

進研ゼミは伝統的な通信教育サービスで、月の初めに教材(現在では紙媒体か電子媒体)が届き、課題を期限までにベネッセに返送、次月に課題の添削結果が返ってくるという仕組みです。

教材は初めに解説、次に基礎問題、応用問題などに続き、定期的にテスト対策や公開模試などバラエティに飛んだ教材や月報などの読み物も届きます。

幼児向けのこどもちゃれんじや進研ゼミ小学生講座などでは子供が楽しく遊んで学べる仕掛けがたくさんあります。

対してスタディサプリは授業を受けることが中心のサービスとなっています。

塾が自宅に移動してきた、というのが近い認識でしょうか。

インターネットサービスが発達したことにより映像の配信が可能になったため、パソコンやタブレット、スマートフォンと言った媒体で授業を視聴することが出来ます。

これは今でこそ当たり前のようになっていますが、初めて代々木ゼミナールが衛星配信した際には人工衛星で受信する必要があり大変なコストがかかっていました。その後東進ハイスクールがビデオ授業を各校舎に配布することで実力派講師の授業を、しかも速習という形で受講可能にし、実績を大幅に伸ばしました。

*速習に関しては後にご説明させていただきます。

スタディサプリは当初受験サプリと勉強サプリという名称でしたが、衛星配信でもビデオでもなく、インターネットによるオンデマンド配信で自宅にいながら、あるいはいつでもどこでも授業を受講できるというスタイルでもって通信業界に参入しました。

当時はそれだけでも画期的で衝撃的だったのですが、更にリクルートは月の受講料金を980円(税別)という驚愕の受講料金を発表し世間を騒がせました。

安かろう悪かろうという風評がある中、授業を実際に行うのは駿台や東進ハイスクールなどで活躍していた方達ばかりを揃え更にビックインパクトを残しましたね。

講義中心ということ以外にも、進研ゼミではカリキュラムがしっかり決められていますがスタディサプリでは自らカリキュラムを組む必要があります。

徹底的なコスト削減という観点からスタディサプリには担任や添削指導と言ったサービスはなく、授業に使うテキストも自らダウンロードするか印刷するかする必要があります。

*スタディサプリのテキストは製本されたものを購入することもできます。

この辺りの違いは後ほど詳しく解説させていただきます。

進研ゼミとスタディサプリの違い

・カバーしている年齢層が違う

・受講料金が違う

・受講スタイルがまるで違う

・添削機能のあるなし

・教科書対応できているかどうか

・カリキュラムのあるなし

・速習ができるかできないか

通信教育というくくりではありますが、両サービスには共通点の方が少ないと言えるかも知れません。

それゆえに両立という考え方もあり、両サービスが補完し合うことは可能です。

カバーしている年齢層が違う

進研ゼミは0歳から大学受験生までを対象としているのに対しスタディサプリは小学校3年生から大学受験生(ENGLISHは除く)までという風に対象年齢が異なります。

受講料金が違う

進研ゼミ(こどもちゃれんじ)は学年によって月の受講料が大きく異なりますが、おおむね月額2000円から9000円の間と考えてよいでしょう。

*基本的に学年が進むにつれて受講料金は高くなっていきます。

対するスタディサプリはどの学年でも月額980円(税抜き)となっています。

この受講料金の違いは最大の違いと言っても良いかも知れません。

受講スタイルがまるで違う

先述したように、受講スタイルは大きく違います。スタディサプリは映像授業中心である一方進研ゼミは媒体中心。

スタディサプリはインプットの比重が大きいのに対して進研ゼミはアウトプットの比重が大きく、より実践的なのは進研ゼミだと言えます。

「言うは易し行うは難し」という言葉がある通り実際に見るのと行うのでは大きな差があります。

プロ野球選手の動きを見て自分でもできるかというとそうではないのと同じ理屈です。

スタディサプリを受講する場合は、意図的にアウトプットの機会を増やすことが推奨されます。

添削機能のあるなし

受講料金と並ぶ最大の違いの一つです。

スタディサプリはコストを極限まで抑えるために進研ゼミの赤ペン先生に代表されるような添削機能をあえてつけませんでした。

人件費の削除という訳ですね。

月額980円(税抜き)という驚異的なパフォーマンスを実現するには所謂ランニングコストというものを下げる必要があったため、添削機能を含めたサービスというものを一切排除したのがスタディサプリです。

この部分はなかなか大きなポイントとなりますね。

学力の向上という面では自己の行いのフィードバックが重要になってくるため、通信教育における添削というのは大きな役割を持ちます。

特に年齢が低ければ低いほどそれが顕著になり、学力の向上につながってくるわけです。

もっとも、そんな重要な添削課題もしっかりと出さなければ意味のないものになってしまう訳ですが…

教科書対応できているかどうか

実は同じ県内でも地域によって扱っている教科書は違います。

進研ゼミは全学年完全に教科書対応の教材を送付してくれるのに対し、スタディサプリは中学生講座のみが各教科書に対応した授業を行っています。

スタディサプリは自分で受講する授業を選べるのですが、それでも今学校でやっていることと受講している内容を合わせるのは実は結構難しい作業です。

その点は両サービスを選ぶ際に考慮に入れた方が良い点だと言えるでしょう。

カリキュラムのあるなし

進研ゼミは定められたカリキュラムに従って教材の送付が行われますが、スタディサプリは自らカリキュラムを作る必要があります。

この点は欠点とみることもできますし長所とみることもできます。

欠点としては中々自分でカリキュラムをたてるというのは難しいという点になります。

スタディサプリは各学年、各教科、各レベルに分けられた全〇〇回の授業を視聴するという仕組みで動いています。

ですので、次のように速習が可能になるという大きな長所とみることもできるのです。

速習ができるかできないか

そもそも「速習」と言うのは何かという点ですが、通常、例えば中学校1年生の分の勉強は1年間かかります。

何を言っているんだ?という感じだと思いますが、スタディサプリに関してはカリキュラムを無視して授業を受講できるため、例えば英語が苦手なら英語だけ授業を1日に3講座受講するというようなこともできるのです。そうすると、極端な話1か月で1年分の授業を見ることも可能になります。そしてそれらの授業はまた見ることができるので、例えば半年で3週するというようなことも可能になるわけです。

そんなことをして一体何の意味があるの? と思われるかも知れませんが、何度も同じことを反復するというのは非常に合理的な学習方法です。

人間の記憶というものはどうやっても忘れるように出来ていて、復習をすることによってそれを防止することが出来るようになっています。

昔見たはずの映画や読んだはずの本などを読むと驚くほど覚えていないということがあると思いますが、それは反復をしていないからだと言うことが出来ます。

ですので、速習のような形で何度も授業を見ると言う行為は非常に重要になってくるわけです。

それが可能であるという点で、スタディサプリは非常に優れたサービスであると評価できますね。

 

進研ゼミ(こどもちゃれんじ)の口コミ・スタディサプリの口コミ

両サービスの口コミは以下の記事をごらんいただければ幸いです。

進研ゼミに向いている生徒スタディサプリに向いている生徒

学年によっても異なりますが、各サービスに向いている生徒と言うのは以下のようになるかと思われます。

進研ゼミに向いている生徒

・ある程度決まったペースで勉強ができる生徒

・定期テスト対策をまず第一に考えたい生徒

・記述力を伸ばしたい生徒

・総じて大部分の生徒

カリキュラムが決まっている進研ゼミは、コツコツと決められた課題を取り組むことのできる生徒が総じて向いていると言えます。

また、定期テスト対策BOOKなども送られてくるため、定期テストおよび内申を重視したい生徒にもおすすめですね。

進研ゼミは最もスタンダードで癖のない通信教育ですので、万人向けで特におすすめできないという方のいないサービスです。

スタディサプリに向いている生徒

・自分で計画が立てられる生徒

・志望校までに距離がありなんとかそれを埋めたい生徒

・学習にかかる費用を抑えたい生徒(あるいは保護者)

カリキュラムをある程度自分で立てる必要があるため自主性がより重んじられるのがスタディサプリだと言えます。

天は自ら助くる者を助くではないですが、やる気があればどこまでも実力を伸ばしていけるのがスタディサプリの強みです。先ほどご説明させていただいた「速習」の仕組みを利用すれば大きく学力を伸ばすことが出来ます。

月額980円(税抜き)というコストパフォーマンスの良さも保護者の方には嬉しいですね。

その費用故に、他の通信教育サービスなどと併用もできるのがある意味最大の強みと言えるかも知れません。

併用すると効果倍増!

2つのサービスはパッと見は競合するサービスのようにも思えますが、実は併用するのにとても相性の良いサービスです。

スタディサプリの欠点はそのサポート機能の薄さですが、進研ゼミの長所はそのサポートの厚さ。

スタディサプリの扱いにくい点はカリキュラムがない点ですが、進研ゼミには指標となるカリキュラムが存在している。

進研ゼミは自分の苦手な分野を徹底的にやるのは不向きだがスタディサプリは無学年型なので重点学習が出来る。

などなどお互いの長所を邪魔せずに欠点を補える相性の良いサービスだと言えます。

両方実践しても塾や予備校などに比べると遥かにリーズナブルな点も良いですね。