今回は人類の文明の起こりと4大文明についてみていきましょう!

旧石器時代と新石器時代

中学生の分野ではあまり出てこないのでさらっとやります。

旧石器時代はおよそ80万円前、原人が登場したころから始まったと言われています。

この頃は握り斧などの簡単な石器である打製石器を使っていました。

原人の脳の容量は1000cc以下となっていて、それほど高度な技術を使うことはできなかったのですね。

そのため食料は狩り採集などが中心で、安定して食料を得るのは難しく、人口はそれほど増えなかったと考えられています。

主な原人は以下の2人種を覚えておきましょう。

北京原人

ジャワ原人

その後20万年前には旧人が登場し、火の使用埋葬の文化などが生まれます。

死の概念を理解した点からもわかる通り高い知能を持っており、ネアンデルタール人の脳の容量は現生人類よりも大きい1600ccほどであると言われています。

*現生人類の平均的な脳の容量は1500ccとなっています。

ネアンデルタール人の絶滅理由は現在でも不明ですが、現在から4万年から3万年前には地球上から忽然と姿をしました。

代わりに登場したのがクロマニョン人に代表される新人です。

その後紀元前7000年ごろからは磨製石器の使用や農耕、日干し煉瓦による建築などの技術が発展し始めます。

紀元前80万年ごろから1万年ごろまでを旧石器時代、紀元前7000年ごろから3000年ごろまでを新石器時代と呼びます。

旧石器時代に作られたのは技術をあまり必要としない打製石器、新石器時代には磨くという技術が発展したため磨製石器のような手間がかかる石器が作れるようになったわけですね。

4大文明

紀元前3000年ごろより4大文明と言われる文明が発達し始めます。

それぞれ大きな河の近くに起こった文明ですが、どうして河の近くに興ったかわかりますか?

答えは灌漑農業を行うのに大量の水が必要だったからですね。

農業の発展は食物の生産量を飛躍的アップさせ、それに伴い人口が爆発的に増えるようになりました。

食べるものが十分でなければ人口は増えませんよね。

4大文明はそれぞれエジプト、中国、インド、メソポタミアに興りました。

以下詳しく見ていきましょう。

エジプト文明

「エジプトはナイルのたまもの」とはギリシアの歴史家ヘロドトスの言葉ですが、その言葉の通り古代エジプト文明ナイル川の恩恵を大いに受けて発展していきました。

数学はもともとナイル川の測量をするために発展して行ったと言われますが、ピラミッドやスフィンクスなどの建築業も大いに発展させました。

また農業を行う為には暦が必要であったため、太陽の動きを利用した「太陽暦」が発達しました。

さらに驚くべきことにエジプトではこの時代にすでに文字が開発されており、石板に記された象形文字が現在でも残っています。

あまりピンとこないと思いますが、我々が今使っている日本語の文字化に成功したのは7世紀ごろと言われており、それまでは中国の漢字を利用していました。エジプトはその3000年以上も前に文字を残している訳ですからその文明の高度さには驚くよりほかありませんね。

基本的にエジプト文明については以下のことを抑えておきましょう。

・紀元前3000年頃から発展

・ナイル川流域に発展

・ピラミッドの建設

・太陽暦

黄河文明

中国にある黄河流域にも紀元前4000年頃から高度な文明が存在していました。

北部を流れるのが黄河で中腹を流れているのが長江(揚子江)です。

*長江流域にも紀元前7000年頃より高度な文明がありましたが中学生の分野では出てきませんのでここでは扱いません。

*現在では黄河と長江流域の文明を総称して中国文明と呼ぶこともあります。

中国における古代文明は易と呼ばれる一種の占いによって政治を決める神権政治が行われており、漢字の元となる甲骨文字などが使われていました。

亀の甲羅や獣の骨に文字を掘っていたことから名づけられた名称ですね。

紀元前1600年頃には巨大な殷王朝が発展しており、強力な中央集権王朝が誕生しました。

この頃には青銅器などを使っていて、殷墟と呼ばれる巨大な墓の遺跡が残っています。

殷王朝が滅びると周王朝が、周が滅びると春秋時代、そのあとには戦国時代も始まります。

春秋時代には儒教の祖である孔子が生まれます(春秋という名称も孔子が書いた書物からとっている)。

中国文明のポイントは以下の通りです。

・黄河流域に栄えた

・甲骨文字を使っていた

・青銅器を使っていた

インダス文明

インド北西部にあるインダス川流域に栄えた文明です。

紀元前2500年頃から起こったと考えられ、ハラッパーモヘンジョ=ダロなどの遺跡で知られています。

遺跡では下水道の痕跡が認められ、インダス文字も使用されていました。

かなり高度な文明であったことが伺えます。

インダス文明のポイントは以下の通りです。

・インダス川流域に栄えた

・ハラッパー

・モヘンジョ=ダロ

・下水道の整備

・インダス文字の使用

メソポタニア文明

現在のシリアからイラン高原を中心に栄えた文明で、4大文明の中でも最も争いが激しく目まぐるしい勢いで王朝が変わった文明です。

中学生の範囲ではそれらの王朝の名前などは出てこないので安心しましょう。

メソポタミア文明はチグリス川ユーフラテス川の流域に栄えた文明の総称で、粘土板楔形文字を彫って保存しておいたため歴史的資料が多く、月の満ち欠けを利用した太陰暦を利用していました。

世界最古の法典であるハムラビ法典もこの文明において成立したもので、「目には目を、歯には歯を」で有名ですね。

メソポタミア文明の要点は以下の通りです。

・チグリス川、ユーフラティス川の流域で発展した

・粘土板に楔形文字を彫って記録していた

・太陰暦の使用

・最古の明文化された法典が存在している

6大文明・メソアメリカ文明とアンデス文明

最近では4大文明ではなく6大文明だと主張する人も多いですね。

上記の4つに加え、中米のメソアメリカ文明と南米のアンデス文明を入れろという主張です。

メソアメリカ文明はメキシコのパヌコ河からシナロア河までに発達した文明を指し、紀元前1250年ごろから栄えたオルメカ文明などが有名です。

特徴としては巨大な石造りの彫像などがあり、神殿を中心に強固な都市が築かれ、数学の発展や0の概念もあったとされます。

ただし他の4大文明と異なり金属の加工技術は一切発展しなかったため、個人的に4大文明と同列に扱うのは無理があるかと思われます。成立年代も4大文明に比べると遅いですしね。

アンデス文明においては青銅器の加工は行っていたようですが、文字を持っていませんでした。また、他の文明が麦やコメなどの穀類を生産していたのに対し、アンデス文明ではイモやキャッサバなどを栽培しており、リャマなどの家畜を飼育していました。

ただし紀元前5000年頃の段階で牧畜を含む農業を行っており、紀元前2500年頃に作られた石造建築のカラル遺跡が発見されるなど高度な文明を持っていたのは確かですね。

この辺りは非常に難しい問題ですが、一応知識として身に着けておいて損はないでしょう。