私が受験生の時代は生徒の駿台・講師の代ゼミ・机の河合と言われ3大受験予備校の中から選ぶのが基本でしたが、それから15年以上が経ち、現在では事情が大きく異なっていますね。

代々木ゼミナールの縮小はもちろん東進ハイスクールの大幅な伸びとスタディサプリの登場など、大学受験産業はこの数年で大きく変わりました。

今回はこれから大学受験対策をする生徒に向けて、どの教育サービスを選べばよいのか?という点について記事にしたいと思います。

費用対効果(コストパフォーマンス)では圧倒的にスタディサプリ

月額980円(税抜)というコストパフォーマンスはリクルート以外実現不可能であったことでしょう。

当初は利益が出るのかどうかという疑問がありましたが、現在では見事に教育サービスとしての認知度を高め、会員数も増やしています。

スタディサプリはスマホやPC、タブレットといった電子媒体を利用することで授業を受けることのできるサービスで、この記事を書いている2018年現在では地学と倫理以外の強化に対応しており、選べる講座数は1000を超える充実ぶりです。

例えば英語などは文法と読解の授業に分かれていて、それぞれスタンダード・ハイレベル・トップレベルの3段階の授業を選択でき、各大学の対策授業やセンター対策の授業など驚くほど充実しています。

さらに驚くべきは授業を実際に担当する講師はZ会教室や駿台予備校、東進ハイスクールなどでも授業を行っている方々なので、講義内容も水準以上だという点です。

通常受験期に予備校に1年通えば50~100万円ほどはかかるものなのですが、スタディサプリは1年間受講しても12000円ほどですんでしまいます。

もちろん欠点もあります。

それは添削機能サービスと質問受付などのサービスが存在しない点です。

ここまでの低価格を実現するためには徹底的にランニングコストを下げる必要があり、授業を提供すること以外のコストはカットされています。

また、特に合格実績を公表している訳ではないのでその実績はいまだ不明という点も欠点の1つかも知れません。

もっとも、スタディサプリを利用して東大などの旧帝国大学や早慶などの難関私立大学に合格している生徒は多数おりますので、その数はかなりのものになると思われます。

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実績では河合・駿台・東進ハイスクール

駿台予備校・河合塾・東進ハイスクールの3校は合格実績を開示しています。

2018年度合格実績

学校名 駿台予備校 河合塾 東進ハイスクール
東京大学 1409名 1290名 753名
旧帝国大学合計 5937名 6242名 2851名
早慶 7321名 9931名 5047名
MARCH 10730名 26573名 13246名
関関同立 14185名 19501名 10701名
日東駒専 3934名 17891名 7878名

*東進ハイスクールは現役生のみの合格実績

母体数の違いもあるので一概には言えませんが、難関大に限って言えば駿台、総合的にみると河合塾の実績が抜きんでていると言えます。

駿台予備校は東大はトップですが、マーチや日東駒専の合格者数では東進ハイスルクールの方が多くなっており、Z会ほどではありませんが超難関大特化の予備校とみてよいかも知れません。

全体的にみると河合塾が最も良いバランスの塾だと言え、どの大学にも万遍無く合格者を輩出していますね。

代々木ゼミナールはいつのころから合格実績を開示しなくなってしまいました。一時期は河合や駿台と同等ほどの合格実績があったのですが、現在はその水準には達していないのかも知れません。

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一番お金がかかるのは東進ハイスクール

東進ハイスクールは授業料が通年で1講座75600円、入学金が32400円、担任指導料が32400円、他にテスト費用や夏季冬季講習などがあります。

仮に1教科1講座づつでも5教科とれば年間約50万以上かかる計算になります。実際には1教科につき2~3講座とる科目もあるため、人によっては100万円を超えることになるでしょう。

スタディサプリはもちろん4大予備校の中でもかかる費用は断トツです。

ただ、「今でしょ」でブレイクした林先生をはじめ有名講師がそろっているのも東進ハイスクールであり、後述するように速習が可能なのも東進ハイスクールでした。

*価格は税込みです

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速習ができるのは東進ハイスクールとスタディサプリ

「速習」という概念は、同じ授業を何度も見ることで学習効果を高めることをここでは指します。

これはかなり合理的な学習方法で、人間の記憶というのは何度も反復的な作業を繰り返すことにより定着していくという仕組みがあり、例えば九九などは何十何百と反復をしたことで身についているという面があると思いますが、それと同様に学習範囲を何度も学ぶことで理解をドンドン深めていこうというシステムになります。

中学受験界で圧倒的な合格実績をたたき出すSAPIXのスパイラル学習も発想は同じですね。

東進ハイスクールは録画授業であるが故に何度も授業を見ることができ、その速習の効果をもって3大受験予備校の仲間入りを果たした面があります。

ただ、現在ではスタディサプリでも同じことができてしまい、かつコストパフォーマンスに大きな差が出てしまいました。

結局どれがおすすめ?

どんな難関大学でもスタディサプリZ会もしくはスタディサプリ+進研ゼミで対応できるかなという気がします。

問題なのは継続してきちんと勉強できるかどうかという点ですね。

予備校に行くとある意味強制的に勉強することになりますので、そういった面でもメリットは非常に大きいと言えます。

このような記事を書いておいて言うのも難なのですが、最終的には己との闘いとなり、どの手段を選んでも合格した生徒がいることは確かですので、どの予備校に行くにしても自らがきちんとやりきることが重要なのは言うまでもないですね。

それを踏まえた上で、現在ある程度の学力があり、東大を目指している場合は駿台、現在の学力と志望校まで差がある場合はスタディサプリか東進ハイスクール、それ以外は河合塾がおすすめとなります。

私自身は代ゼミに通っていたので少し寂しい気もしますが・・・