学習障害(LD)に対する認知度は日に日に上がっているようにも思います。

自分が、もしくはお子さまがLDを抱えていると分かった時、どのように学習していけばよいのか?

プロの家庭教師として活動する管理人が記事にしたいと思います。

第1:生徒の状態を性格に知る~学習障害(LD)の内容は人によって違う

学習障害について正確な知識を持っていらっしゃる保護者の方はほとんどおられないと思います。

半専門家と言ってよい私ですらよく分からないところが多いですし、専門医でもやはりよく分からないことが多いようです。

学習障害においてよくある勘違いの1つに知能障害との混同が挙げられます。

知能障害というのは、一般的にIQが70を下回る方のことで、IQ数値によって以下のように区分されます。

・50~69 軽度知的障害
・35~49 中度知的障害
・20~34 重度知的障害
・20未満 最重度知的障害

一方学習障害を抱える方はIQ上問題のないケースや特定分野にのみ困難を感じることが多いのです。

「特定分野」においても人によって大きな差があり、有名なのが文字の読みもしくは書きに困難を抱える「ディスクレシア」数の計算に困難を覚える「ディスカリキュア」など一概に同じ症状ではない点には注意が必要なのです。

学習障害については専門家である医師に書いていただいた記事がございますので、少々内容は難しいのですがそちらをご参照いただければと思います。

関連:学習障害(LD)とは?その早期発見と対処法について

学習障害の勉強法において最も重要なのは何が出来て何ができないことなのかを明確にすること、保護者の方がそれを理解することから始まります。

第2:保護者は自分の負担を軽減することを考えねばならない

私は家庭教師として数多くのLDを抱える生徒のお宅にお邪魔をさせていただきましたが、保護者の方の負担が大きすぎて病気になってしまうケースや体調を崩してしまうケースに何度も遭遇してきました。

特にお母さんのみが負担を抱えてしまい、周りの理解を得られずに孤立化してしまうとその傾向が強くなってしまいます。

そうなると子供は自分を責めるようになってしまうので良くありません。

保護者の方自身のために、何より生徒の為にも負担を軽減する方法を考えねばならないのです。

具体的な対策には以下の方法があります。

・担任および校長レベルまで連携する

・教育センターなどに相談する

・主治医を探す

・家族の理解を深める

・相談できる第3者と交流する

まずは担任の理解を得るところから始まります。

一般的な教員の場合、学習障害についての理解がないのが実は普通です。

私の知り合いにはディスカリキュアであることを大人になって初めて知ったという方もいらっしゃいますが、一般的な教員が学習障害に気づくことは稀です。

単に数学が苦手、国語が苦手、という具合になることも多いのです。

「努力すればできる」という言葉は残酷ですね。

教員になる人間はこの手の人間が多いのですが、やればできる、努力が足りないなどの言葉は生徒をとても傷つけます。

学習障害の生徒を追い詰めるのはいつだって大人なのです。

理想的には担任が気づいて市町村レベルの教育センターと連携するのが理想ですが、それが叶わない場合は保護者の方が相談する必要があります。

また、主治医の存在も大いに助けになります。

「児童精神科」のある病院やクリニックはとても少ないのですが、以下のサイトなどを参考にするとよいでしょう。

外部リンク:病院ナビ

私の住んでいる千葉県には国府台病院という専門機関があるのですが、医療機関からの紹介状がないと受診できず、また常に込み合っています。

この国には学習障害(LD)の専門医は少ないのが現状ですが、良い医師を探すことは生徒および保護者の方の負担を大幅に減らしてくれるでしょう。

そしてある意味外部以上に重要なのが家庭内部の理解者の存在です。

特に男親は受け入れがしにくい傾向にあるようです。

詳しくは書けませんが、父親が「やれば必ずできるんだ」「努力が足りない」と生徒に言い続けた結果精神的に追い詰められてしまったケースを知っています。

理想的には、学校・家庭・医療機関が連携した上で生徒のサポートにあたり、かつ相談できる第3者の存在がいるとよい環境と言えます。

 

第3:どのように学習していくか~以下に生徒の負担を減らすか~

学習障害を抱える生徒の学習において、最も重要なのはできないことを許容することです

日本の教育システムが中々それを許さない面があるのですが、出来ないことは出来ないと許容する勇気が必要です。

ディスカリキュアの人がどれだけ計算をしてもそれは苦痛しか生み出さないのです。

トム・クルーズを例に出せば、彼は文字の読み書きができないディスクレシアなのだそうです。

ETなどで有名なスピールバーグも同様だそうで、転じて読み書きが出来なくても生きていくことは可能です。

私の友人にも何人もLDを抱えている方がいらっしゃいます。

出来ることからコツコツとではありませんが、生徒の長所を伸ばしていくのが何よりも重要な学習方法だと言えるでしょう。

第4:学習障害の学習に役立つサービスと利用しない方がよいサービス

とはいえそのような理想論を受け入れてくれるほど日本という国の教育行政は優しくはないのが現状ですね。

どうしてもある程度の学力などは必要になります。

そこで民間の教育サービスを利用することになると思うのですが、まず一番良くない選択肢は集団塾の学習塾となります。

得意教科はそれでも良いのですが、苦手教科となるとかなりの苦痛を感じることになります。

次に個別指導塾も推奨しません。

一見良さそうなのですが、個別指導は利益を出すために学生バイトを利用するのが普通で、しかも全然違う学年の生徒の指導を同時に1人の学生講師が行うことも良くあること、というよりスタンダードなことです。とても望む支援を受けられはしないでしょう。

理想的には専門知識を持った家庭教師に依頼することです。

勿論そのような専門知識を持つ家庭教師も少ないですが、探せば意外にいるものです。

良い家庭教師の見つけ方については以下の記事をご参照いただければと思います。

関連:決定版!プロがおすすめする総合家庭教師ランキング2018

費用面で折り合いがつけばやはりプロ家庭教師という選択がベストですね。

最後に通信教育ですが、今までは学習障害の生徒には通信教育はあまり推奨していなかったのですが、すららネットという学習障害の生徒にも手厚いサポートを提供できるサービスが誕生しました。

万全のサポート体制!すららネット
・文部科学大臣賞受賞
・カリキュラムに縛られない無学年方式
・LD、ADHD、不登校などの専門的なサポート
・不登校が出席扱いになることがある


ポイントは「すららサポーター」と呼ばれる専門知識を持ったサポーターの存在ですね。

通信教育サービスとしては初となる双方向の授業を実現させた点は実に興味深いです。

月額8000円という点や国数英の3教科しか対応していない点など課題もありますが、個人的に注目しているサービスです。

すららネットに関して詳しくは以下の記事をお読みいただければと思います。

関連:すららネットの評判・口コミまとめとプロ家庭教師の評価、おすすめ度とは?

関連:不登校の生徒におすすめの通信教育ランキングをプロの家庭教師が発表!