「不定詞」と言えば「to」の後に動詞の原形が付いてるやつでしょ?という認識の方は多いと思われますが、高校生の分野になって「to」を使わない不定詞という分野が出てきます。

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「to」を使わない原型不定詞の存在

この分野を学ぶ際、はじめに覚えておいていただきたいのは「to」を使わないというのは「to」が省略されているからであるという点です。

この点はこの分野を理解するのに非常に重要な観点です。

特に難関大学などの整序問題ではよく狙われる分野ですのでしっかり学んで理解しましょう!

さて、この「原型不定詞」の分野ですが、「使役動詞」と呼ばれる分野と「知覚動詞」と呼ばれる分野に分かれます。

使役動詞と原型不定詞

例文:My father made me study hard all day.

訳文:父は私に一日中勉強することを強いた。

例文は一見動詞が2つあるように見える点に注意が必要です。

接続詞を使わない限り動詞の数は1つの文章中に1つだけというのが英語における絶対的なルールです。

ではなぜ「study」という動詞があるかというと、実は「to study」の「to」が省略されている形なのです。

このように「to」を省略させる動詞には以下の3つがあります。

・「make」:make+O+動詞の原形 Oに~させる

・「let」:let+O+動詞の原形 Oが~することを許す

・「have」:have+O+動詞の原形 Oに~してもらう

これら3つの動詞を総合して「使役動詞」と呼びます。

この文型の特徴はSVOCという第5文型になる点にあり、原型不定詞はCに相当する部分になりますね。

OとCには主述の関係があり、用法で言えば不定詞の名詞的用法となります。

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それにしてもまた「have」が出てきましたね。

全ての単語の中でもダントツに難しいのはこの「have」で、現在完了にも使役動詞にも使い、かつ普通に持つという意味があります。

「have」は広く時空をつかむ概念だと言われており、我々日本人にはない感覚ですね。

丁度外国人が「すみません」という単語を理解できないのに似ているかも知れません。

 

知覚動詞と原型不定詞

 

例文:I heard him speak English.

訳文:私は彼が英語で話すのを聞いた。

 

こちらの文章もまた動詞が2つあるように見えますが、speakの部分は原型不定詞です。

知覚動詞と呼ばれる動詞には以下のルールが存在しています。

知覚動詞+O+動詞の原形(原型不定詞)で「Oが~するのを聞く(見る、感じる)」を表す。

所謂5感と言われる動詞の後は原型不定詞を使ったSVOCの形の文章になります。

これらの動詞は「知覚動詞」と呼ばれ、以下のような動詞が存在しています。

see,watch,feel,look at,listen to,notice,observeなど

こちらも整序問題で良く出てきます。

原型不定詞の受動態

 

例文:I was seen to clean her room.

訳文:私は彼女の部屋を片付けているのを見られていた。

 

ここは選択、書き換え、整序、正誤問題などあらゆる分野でよく設問に採用される分野です。

原型不定詞は受動態になると元の不定詞に戻ります。

それがなぜかは分かりません!

でもよく出ます。注意しましょう。