英語における「未来」の捉え方は日本語の概念とは違いますし、日本語の「完了」の概念と英語における概念もまた大きく違います。

それゆえに「未来完了」というのは非常に理解し難い分野となっていますね。

未来完了には3つの働きと形がある

未来完了形には

① 「完了・結果」を表す用法

② 「経験」を表す用法

③ 「継続」を表す用法

の3つの用法が存在しています。

基本形は全て「will have 過去分詞」の形となります。

「完了・結果」を表す用法

例文:They will have arrived in New York by tomorrow.

訳:彼らは明日までにニューヨークに到着しているだろう。

未来のある地点までにある行為が完了している、もしくは結果が出ている場合に使うのが「未来完了形の完了・結果」を表す用法です。

ポイントとなるのが「未来のある地点」を表す語句が文中に存在しているということですね。

例文においては「by tomorrow」という未来のある地点が存在しており、そこまでに「到着する」という行為が完了するようになっています。

「経験」を表す用法

例文:If she reads this book, She will have read it five times.

訳:彼女がこの本を読めば、5回目だ。

未来のある地点での「経験」を表す場合未来完了形の「経験」を表す用法を使います。

例文の場合「彼女がこの本を読んだ時」に「彼女が5回目の本を読む経験」をしますので、未来完了形の「経験用法」を使うことになります。

日本語にはこのような概念は基本的に存在しないため、理解するのがかなり難しい用法でもあります。

「継続」を表す用法

例文:He will have been in the hospital for a month by the end of this week.

訳文:彼は今週末までに一か月間病院にいることになる。

未来のある地点までの「継続」を表す場合未来完了形の「継続」を表す用法を使います。

例文の場合「by the end of this week」が未来のある地点となり、「for a month」の部分が継続を表しています。

 

未来完了形と現在完了形との違い

基本的に3つの用法があるところは未来完了形も現在完了形も同じだと言えます。

違いは「未来のある地点を指し示す単語」があるかどうかという点です。

それ以外は実は現在完了とさほど違いはないため、未来完了がいまいちわからないという方は現在完了形について学びなおしてみるのもよいでしょう。

関連:【完了・経験】中学生のための「現在完了形」講座【結果・継続】

時や条件を含む接続詞の後(副詞節の中)は

これは完了形の決まりではないですが、「時や条件を含む副詞節の中は未来のことでも現在形である」というルールがあり、その後の完了形も未来完了ではなく現在完了で表すという決まりが存在しています。

例文:You can watch TV when you  have finished your homework.

訳:宿題が終わった時、君はテレビを見ても良いよ。

「you will have finished」となりそうですが、時や条件(具体的には「when」「if」)を含む副詞節の中では未来のことでも現在形というルールが適用されるため「will have」ではなく「have」を使います。

総じて、実は未来完了形だからと言って特別なルールはそれほどないということが言えます。

未来完了が分からないと言う場合、実は他の分野が分かっていないということがほとんであったりするのです。