高校生になってまず最初に習うのが「SVOC5文型」なのですが、その5文型はもちろん高校生で新たに追加される文法事項は全てと言ってよいレベルで「自動詞・他動詞」の理解がなければ身に付きません。

今回は全ての基礎と言っても過言ではない「自動詞・他動詞」について見てみましょう。

自動詞と他動詞の違いは目的語をとるのに前置詞を伴うか否か

突然そう言われても何のことだか分からんという方がほとんどだと思いますが、2つの動詞の違いを1言で表すとそうなります。

具体例を見てみましょう。

例文①:I looked at her two days ago.

例文②:I watched her tow days ago.

二つとも訳すと「私は2日前彼女を見た」となります。2つの動詞の厳密な用法の違いなどはここではおいておいて、何が違うかと言うと動詞が違いますね。

「look at」「watch」は基本的には日本語にすると「見る」となりますが前者は目的語をとるのに「at」などの前置詞が必要になります。このように目的語をとるのに前置詞が必要な動詞のことを自動詞と言います。

対して「watch」は前置詞がなくとも単独で目的語をとれるのが他動詞です。

*「目的語」が何か分からないと言う方は以下の記事をご参照下さい。

関連:今更聞けない?英語におけるSVOC5文型についてプロの家庭教師が解説

よく他動詞は単独で目的語をつかむ手があるのに対し自動詞は前置詞と言う名の手が必要だと言われますね。

 

完全な文章と不完全な文章

予備校などでは授業中によく「完全な文」「不完全な文」という言葉が飛び交っています。

「完全な文章」というのは目的語もしくは自動詞で終わっている文章を言います。

例①:I have a pen.

例②:There are two pens.

簡単に言えば普通の文章ですね。

対して「不完全な文」というのは例えば関係代名詞で使うような文章のことで、他動詞もしくは前置詞で終わっている文章を表します。

例:I have a watch which Tom made.

「make」は本来他動詞ですので目的語が必要なのですが、目的格であるため最後は目的語がない形で終わっています。このような文章を不完全な形で終わる文章と呼ぶわけです。

関係代名詞の他にも不定詞などでもこの不完全な終わり方という概念は出てきますので注意しましょう。

テストによく出てくる紛らわしい自動詞と他動詞

自動詞と他動詞の分野において、以下の動詞はよくテストに出題されます。

lieとlay

単語(原型) 意味 過去形 過去分詞形
lie 横たわる(自動詞) lay lain
lay 横たえる(他動詞) laid laid

自動詞lieの過去形がlayという所が最高にややこしいですね。

riseとraise

単語(原型) 意味 過去形 過去分詞形
rise 上がる(自動詞) rose risen
raise 上げる(他動詞) raised raised

この2つの単語も良く出ますね。

ややこしい場合は片方だけ覚えておくとよいですね。私は自動詞の「rise」だけ覚えておきました。そうじゃない方は他動詞といった感じです。

 

面倒でもこまめに辞書を引くのが近道

自動詞と他動詞の説明は以上ですが、この2つの違いをマスターするのは非常に難しいです。

ある動詞が自動詞なのか他動詞なのかは面倒でもいちいち辞書を引いて覚えていくのが結局早道ですね。

その際一度引いた単語にはマーカーを引くのがおすすめです。

何度も同じ単語を引くので、何度も引いているうちに覚えるのですが、人間意外と昔引いた単語のことを覚えていません。

マーカーなどを引いておくと「あれ?前にも調べてる?なんで覚えていないんだっけ?」となり記憶が定着しやすくなります。

人間は忘れる生き物です。

ある研究によれば人間は1週間で記憶の66%を失うそうです。

全ての教科に共通することですが、忘れない勉強方法を実践するよりも忘れることを前提に勉強するのが重要だと思いますね。

よく電子辞書より紙の辞書の方が良いと言われるのはこのためです。

辞書には動詞の自動詞・他動詞という情報や用法なども書いてあります。その際情報量が非常に多いのですが、一度で全部覚えようとせず、少しづつ覚えていくという姿勢がかえって挫折を減らすと思います。