「不定詞が出てきたころから英語がよくわからなくなった」という声をよく聞きます。

私はそういった声を聞くたびに「それはラッキーだったね」と答えます。

なぜなら英語がよく分からないという事実に向き合えるチャンスだからです。

英語と言うのは怖い教科で、よく分からなくてもなんとなく点数が取れてしまっているため、自分が何を分かっていないのかが分かりにくい教科となっているのです。

不定詞自体は簡単で、実は品詞の働きについて分かっていないだけ

「不定詞」から分からなくなるということはないのです。

以前から分からなかったことが不定詞を習う際に明確化されるのです。

不定詞には後述いたしますが3つの用法があります。

① 名詞的用法

② 形容詞的用法

③ 副詞的用法

名詞がどんな役割を果たし、形容詞や副詞がどんな役割をするのかすぐに説明できる方はいらっしゃるでしょうか?

不定詞が分からないという方は実はこの3つの品詞の働きが分からないことがほとんどです。

簡単にまとめますと、

名詞:文の主語(S)、動詞の目的語(O)、文の補語(C)になる品詞のこと

形容詞:基本的には名詞のみを修飾し、文の補語(C)にもなれる品詞のこと

副詞:名詞以外の全てを修飾し、文の成分にはなれない品詞のこと

となります。

これでピンとこない方は以下の記事をお読みください。

関連:今更聞けない?英語におけるSVOC5文型についてプロの家庭教師が解説

この辺りのことを理解していれば、不定詞は難しくありません。

とても便利!不定詞とは動詞を名詞化、形容詞化、副詞化する用法のことである

不定詞の説明はこの1行で終わります。「定まった形を取ら不(ズ)の形」で不定詞です。

日本語でも動詞を名詞化することは良くありますね。

例えば走るは「動詞」ですが「走ること」になると名詞になります。

英語に関しては動詞の前に「to」をつけるだけで動詞を名詞や形容詞、副詞に変えることの出来る画期的な方法なのです。

実は日本語よりも遥かにシンプルなのですね。

 

不定詞の名詞的用法~主語の場合と目的語の場合を理解しよう~

例文① To speak English is very fun.

訳文:英語を話すことはとても楽しい。

例文② I want to read this book.

訳文:私はこの本を読みたい。

先述したように名詞は主語や目的語になりますので、不定詞の名詞的用法もまた主語や目的語として利用できます。

訳し方は「~こと」となりますので、例文②は正確には「私はこの本を読むことがしたい」となりますが、日本語がおかしいので「私はこの本を読みたい」という訳し方になります。

不定詞を目的語にとる動詞はある程度決まっていて、want,begin,hope,planなどとなります。

元々「to」には→やその方向に進むというような概念が含まれているため、未来に起こる事柄に対しての意味をとる動詞が不定詞を目的語に撮る傾向にありますね。

wantは欲しい、hopeは望むなど

また、補語的な用法もあるのですが、基本的には高校生の分野となりますので今回は割愛いたします。

動名詞と不定詞(名詞的用法)の違い

動詞を名詞化させる形は動名詞だけではなく不定詞の名詞的用法も該当します。

この2つは「すでにした動作(過去的意味合い)」か「これからする動作(未来的な意味合い)」かどうかで変わってきます。

① I want to listen to music.

② I enjoyed listening to music.

①の文章はこれから~したい、②は既にした動作を表しています。

これらはあくまで意味合い的要素が強いため絶対的なルールという訳ではありませんが、1つの目安になります。

目的語に不定詞をとる動詞

want,begin,hope,planなど

動名詞を目的語にとる動詞

enjoy,finish,stopなど

 

不定詞の形容詞的用法は何を修飾しているのかを明確にしよう

 

例文:I have something to tell you.

訳文:私はあなたに言うべきことがある。

形容詞は補語になるか名詞を修飾するかという役割がありますが、中学生の分野では基本的に名詞を修飾する役割となります。

例文ではsomethingという名詞をto以下が修飾している関係になります。

不定詞の形容詞的用法は後置修飾と言って後ろから修飾するのが基本となります。

英語では基本的に1語の場合は前置修飾、2語以上では後置修飾となります。

前置修飾例:tall boy,low scoreなど

不定詞の副詞的用法は名詞以外を修飾する

例文① I am glad to see you.

訳文:私はあなたに会えて嬉しい。

例文② I went to Chiba to eat peanuts.

訳文:私は千葉に落花生を食べるために行った。

①の例文ではto以下が形容詞であるgladを修飾し、例文②ではto以下が動詞であるwentを修飾しています。

副詞的用法は名詞以外を修飾する用法で、訳す際にはどの単語が修飾されているのかを理解することが何より重要になります。