中学校で習う英語の範囲の中でも、「比較・最上級」は最も理解しやすい分野の1つと言えるでしょう。

形容詞の比較級

 

例文:This dog is bigger than that dog.

訳文:このワンコはあのワンコよりも大きい。

2匹のワンコのうちどちらが大きいかを比べる場合は形容詞を原形から「er」を足した形にします。

tall→taller

long→longer

fast→faster

などです。

このような形のことを形容詞の比較級と言います。

基本的には「er」を付ければよいのですが、

・末尾が「e」で終わるときには「r」を付ける。 例:large→larger

・「子音字+y」で終わるときはyをiに変えてerをつける。 例:busy→busier

・「短母音+子音字」で終わるときは最後の子音字を重ねてerをつける。 例:big→bigger

*短母音は簡単に言うとはねる音です。

という例外もあります。

形容詞を変化させた後は接続詞である「than」を用います。

元々比較級は2つの文章を1つにまとめた形なので接続詞が必要になるわけですね。

上の例文で言えば

① This dog is big.

② That dog is big.

という2つの文章を1つにしているため

This dog is bigger than that dog is.

ともできるのですが、最後の「is」は省略されます。

文と文をつなぐ場合は接続詞が必要となるため「than」が必要になります。

副詞の比較級

形容詞よりも苦手とする人が多いのが副詞の比較級だと思われます。

そもそも副詞が苦手な人が多いと思うのですが、基本的に形容詞が名詞を修飾するのに対し副詞は名詞以外の全てを修飾します。

例文:Tom runs faster than ken.

訳:トムはケンよりも速く走る

元々

① Tom runs fast.

② Ken runs fast.

という2つの文章を1つにした文章ですので、今回も「than」を使います。

今回は「fast」という副詞が「runs」という動詞を修飾している形ですね。

英語においてややこしい所は、同じ単語でも品詞が異なる場合があるということです。

「fast」は形容詞でも使えますし副詞でも使えます。

「速い」は日本でも形容詞、「速く」は日本語では副詞ですが、英語では同じ単語を使います。

この辺りが混乱のポイントですね。

「more」などの特殊形

基本的には先ほど述べた4つの形になるのですが、例外的な扱いとして「more」および「better」が存在しています。

moreは「much」「many」の比較級になります。

この2つの使い方の違いは数えられる名詞か否かなのですが、今回はどちらも「more」になるので割愛します。

「more」において基本的に2つ用法があり、

① 純粋な比較級として使う場合

② 6文字以上の形容詞もしくは副詞の前に着ける場合

があります。ある意味どちらも同じ用法ではあるのですが、

①の用法の例文:Tom has more books than Ken.

②の用法の例文:This book is more interesting than that book.

のようになります。

基本的に中学校2年生のテストおよび高校入試で出てくるのは②の用法です。

6文字以上の形容詞もしくは副詞には「er」はつきません。

その代わり前に「more」をつけることによって比較級を作ります。

例文:He runs more slowly than she.

 

同じ場合は「as~as」

二つの対象が同じくらいであれば「as~as」を使います。

例文:This pen is as long as that pen.

訳:このペンはあのペンと同じぐらいの長さだ。

少し文法的にややこしいことを言うと、実は最初のasは副詞で後ろのasは接続詞になります。

前のasはlongを修飾する役割、後のasは2つの文章をつなげる役割。

この部分は特に知らなくても大丈夫なのですが、知っておいた方が後々混乱することはなくなります。

先ほども申し上げましたが、英語は同じ単語でも品詞が異なり、日本語にしたときに意味が変わる場合がよくあります。意味だけで覚えようとすると限界がありますので、品詞の違いを理解しながら単語を覚えることも重要になります。

二倍にしたい場合は最初の「as」の前に「twice」をX倍にしたい場合は「X times」を付けます。

This pen is twice as long as that pen. (このペンはあのペンの二倍の長さだ。)

This pen is three times as long as that pen. (このペンはあのペンの三倍の長さだ)

 

最上級は基本的に3つ以上の対象を比べる際に使う

例文:Tom is the tallest boy in this class.

訳:トムはクラスの中で一番背が高い。

比較級が2つの対象を比べるのに対して最上級は3つ以上の対象を比べるときに使います。

形容詞もしくは副詞に「est」を付けることによって最上級を作り、以下のようなルールがあります。

・末尾が「e」で終わるときには「st」を付ける。 例:large→largest

・「子音字+y」で終わるときはyをiに変えてstをつける。 例:busy→busiest

・「短母音+子音字」で終わるときは最後の子音字を重ねてestをつける。 例:big→biggest

副詞の場合も同様です。

例文:Tom runs the fastest of three.

訳:トムは三人の中で最も速く走る。

最上級を使う場合は「唯一の」を示すように最上級の前に「the」を付けます。

比較級の時と同じように6文字以上の形容詞・副詞の時は「most」を使います。

He is the most famous singer in Japan.