発達障害の1類型と考えられている「アスペルガー症候群」

私自身もアスペルガー症候群と思われる生徒と何人も接し、その困難性を身に染みて体験しています。

今回はそんな「アスペルガー症候群」について赤坂心療クリニック院長米澤利幸先生に記事の執筆をお願いしました。

はじめに

アスペルガー症候群が注目されはじめたのは、この障害の名前の由来となったオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーが、1944年に最初の報告を行ってから50年ほども後になってからでした。

米国精神医学会による精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)が1994年に第4版となってアスペルガー症候群という障害名が採用されるまで、アスペルガー症候群は米国の精神心理領域の専門家にさえ馴染みのない障害でした。

そして、DSMが第5版となった現在は、自閉症スペクトラム障害(以下ASDと表記)に含まれる障害として、アスペルガー症候群という名前は専門家の間で使われなくなってきています。世界保健機関(WHO)による国際疾病分類第10版にはアスペルガー症候群は残っていますが、独立した障害として良いかどうかに疑義が残るとされており、次版では廃止されると言われています。

このようにアスペルガー症候群という分類は使われなくなってきているものの、実際にアスペルガー症候群の特性を持っている人は少なくはないのです。

名古屋市で調査された報告では、アスペルガー症候群の有病率は人口10000人あたり56人(約200人に1人)であったとしています。

また、米国疾病管理予防センターはアスペルガー症候群を含むASDの子どもは68人に1人いるとしており、これは人口10000人あたり約147人に相当します。これらのアスペルガー症候群の子どもは対人関係における障害を持っているため、学校や長じてからは職場などの社会的交流場面や対人関係の維持において困難を生じてしまうのです。

このような生きづらさを少なくしていくためには、できるだけ早い時期から療育という対応を行なっていくことが大切です。

療育というのは、医療や教育、そして家庭での対応を統合した治療形態ですが、3歳までに療育を開始するとより大きな効果を発揮するとされています。

しかし、アスペルガー症候群は、いわゆる自閉症に比べて障害の程度が軽いため、しかも言語的遅れがないか目立たないことで、アスペルガー症候群であることを見つけること自体が遅れてしまいがちです。大人になるまで診断されないことも稀ではありません。

そのためここでは、アスペルガー症候群とはどのようなものであるのか?できるだけ早期にアスペルガー症候群に気づくには、どのような点に気をつければいいか?どのように対応すれば良いのか?などについて解説します。

アスペルガー症候群とはどのようなものか?

乱暴に言うとアスペルガー症候群とは、知能に遅れのない自閉症と考えられていたと言ってもいいでしょう。

上記のDSMの最新版ではアスペルガー症候群という分類は無くなってしまったため、その1つ前のDSM-Ⅳ-TRで自閉性障害(ASDのこと)とアスペルガー症候群を、その診断基準項目から比べてみることにします。

ASDの診断基準の大枠は

(1)交互的な社会的交流の障害

(2)意志伝達の障害

(3)限定された反復的で常同的な動きや関心、が特徴とされています。

一方、アスペルガー症候群は、これらASDで障害される3つの領域のうち、(2)の意思伝達の障害が診断基準に含まれていないのです。

アスペルガー症候群の診断基準を細かくみていくと、(1)交互的な社会的交流の障害の領域から2つ以上、(3)限定された反復的で情動的な動きや関心から1つ以上の項目が満たされると、アスペルガー症候群と診断されることになります。

具体的にその項目の内容を見ていくと、次の3つの領域に特徴があるのがアスペルガー症候群です。

交互的な社会的交流の障害(以下の2つ以上)
・目を見て会話する、内容や伝えたいことの質に応じた表情や姿勢、身振り手振りなど複数の非言語的コミュニケーション手段の使用に障害がある。
・他人の感情に対する反応が鈍いか的外れで、共通の興味や活動、情緒面などで対等な仲間関係を作ることが難しい。
・持ってきたり見せたり指差したりなど、喜びや興味関心、達成したことなどを友達や親しい人と感情を分かち合おうとしない。
・情緒的に影響を互いに与え合ったりという情緒的な相互性がない。

限定された反復的で常同的な動きや関心(以下の1つ以上)
・興味関心のあることへの異常な強さ、あるいは通常では見られないような対象への興味関心であり、興味関心の対象は長きにわたり変わることがない限定されたものである。
・通常では無意味と思える手順や儀式的行為への異常なまでのこだわり。
・物の一部、あるいは機能とは関係のない匂いや手触りなどへの執着的な関心。
・手や指を羽ばたかせたり絡めたり、あるいは体の複雑な常同的反復的で奇妙な動き。

著しい言語の遅れがない

いつ頃にアスペルガー症候群と気づくか?より早期の兆候はどのようなものか?

いつ頃にアスペルガー症候群と気づくか?
フリンダース大学(豪州)などの報告によれば、ASDの場合では、親が我が子の異常に気づいて専門機関に相談するのは生後18〜24ヶ月くらいのようです。親が気づく異常で多いのは、言葉や会話に関する問題です。反響言語あるいは普通でない言葉の繰り返しなどが挙げられ、これは発言した人が発したのと同じイントネーションで言葉を繰り返すなどの兆候として気づかれます。例えば、大人が「アメちゃん欲しい?」と話しかけてきたのに対して、普通は「ほちい(欲しい)!ほちい!」と反応するところを、ASDの子どもは「ほちい?ほちい?」となってしまいます。また、言葉でない奇妙なイントネーションの発語も見られるようです。言語以外の領域では、過剰な感覚の過敏さや逆に感覚反応の鈍感さ、相互的な遊びの欠如などが親によって気づかれることもあります。また、寝ないとか寝てもすぐ起きる、あるいは食べ物の選り好みが激しいなどの食事や睡眠の異常に気づくこともあるようです。
より早期の兆候はどのようなものか?
より早期にASDを見つける方法として、エモリー大学(米国)では2〜6ヶ月の赤ちゃんの視線を追跡できるシステムにより、ASDの赤ちゃんでは他人の目を見ている時間が短いことが判明し、親や医師が気づく前に診断をつけることができる可能性を報告しています。しかし、この視線の追跡は、親が赤ちゃんを観察して分かるものではないことに注意が必要でしょう。では、現実的に親が子どもを観察して、我が子がアスペルガー症候群ではないかと気づくには、どのようなことに気をつけばいいのでしょうか。そのために鍵となるいくつかの兆候があります。

米国では、1歳の時に特別なお祝いをするのが一般的であり、大抵はビデオを残すことが多いそうです。そこで1歳の誕生日のお祝いのビデオを観察して、ASD(アスペルガー症候群を含む)の早期の兆候を調べた研究が多くあるのです。そういったビデオの観察から、後にASDと診断された1歳児の兆候として次のようなものが認められました。

・名前を呼ばれても呼んだ人を見ないとか呼ばれた方を見ない。
・周囲の人の真似をすることがあまりない。
・怒りなどの陰性感情を表すことが目立つ。
・曖昧な感情表現が目立つ。
・遊びやジェスチャーが単調で同じようなことばかりする。
・ものを普通でないような眺め方で見る。
・手(上肢)や体全体の普通では見られないような姿勢をとる。
・奇妙な体や手(上肢)の繰り返す動きが見られる。
・過剰に「なん語」が多い。

また、ASDと診断された子どもの弟や妹を前向きに追跡調査した研究をまとめた、Zwaigenbaum(アルバータ大学[カナダ])らによる総説では、将来ASDと診断される子どもの12〜18ヶ月の時の特徴について、次のようなことが観察されたとしています。

社会的コミュニケーション領域
・アイコンタクトが少ないか普通でない。
・自分の名前を呼ばれても呼んだ人を見ることが少ないか遅い。
・大人の真似をすることがない。
・社会的な微笑み(愛想笑い)が少ない。
・くすぐるなどの相互的社会的遊びへの反応が少ない
・自分以外のものへの関心が少ないか奇妙である。
・ネガティブな感情表現の増加とポジティブな感情表現の減少。
言語・コミュニケーション・全般的認知の領域
・認知的発達の遅れ。
・言語の理解と自発的使用の遅れ。
・身振り手振りの使用をしはじめる時期が遅れる。
見ることに関する領域
・普通でない仕方で物を目で追う。
・ものを見つめている時間が長い。
運動の領域
・活動性の低下。
・細かい運動(巧緻運動)と大まかな運動(粗大運動)が上手くできない。
・普通ではない繰り返される同じ動き。

以上の特徴はASDについてのものであり、アスペルガー症候群の幼児の特徴ではないことに注意が必要です。しかし、これらを弱めた兆候はある可能性はあるので、1つの参考事項と考えていいでしょう。

また、 受胎や妊娠・出産・早期児童発育に関する情報を提供している米国のBabyCenterによれば、3歳までに注意すべき「アスペルガー症候群」の兆候として次の17項目を提示しています。ここで記載されている説明が分かりやすいかも知れません。なお引用の訳出は筆者が行なっており多少の意訳もあるため、正確な表現は上記のリンクから原文を参照してください。

・アイコンタクトを避ける。
・他の子供との交流をしない。
・一人でいたがる。
・見せたり持ってきたり指差したりなど興味や達成したことをシェアすることがない。
・感情を共有したり他人と交流することが少ない。
・単調でリズムがなく奇妙な抑揚で話す。
・表情や姿勢やジェスチャーなどの非言語的コミュニケーション手段を使わないか、それを理解できない。
・ユーモアやからかい、皮肉が分からない。
・俗語や言葉の綾のようなものを使わない過度にかしこまった会話。
・偏って強烈な変わることのない関心対象。
・物の一部に異常に興味を示し熱中する。
・ちょっとした変化に動揺する。
・決まった行動や儀式を行うことを変えない。
・手や指をパタパタさせたり体を捻ったり揺すったりクルクル回ったりなど奇妙で繰り返される動きが見られる。
・物を味わったり見たりする方法や嗅ぐとか手触りとかなど物を感じる方法に普通と違うやり方が見られる。
・不器用である。
・限定された関心対象についてだけは流暢に話し続ける。

アスペルガー症候群の特徴は症状か個性か?

アスペルガー症候群に限らず発達障害全般は、病気というよりは著しく偏った個性であると見なされるようになって来ています。

そのためアスペルガー症候群で生じる不適応的な行動は、症状ではなく個性と考えるべきでしょう。

その個性の不適応的な面は適応的な方向に導き、適応的もしくは秀でている面は伸ばせるように支援することが、アスペルガー症候群の子どもを育てるうえでのポイントです。

そして、社会で適応的に生活して対人関係を構築できるようになり、他人から見た問題行動のようなものを少なくしていくことが必要でしょう。さらにそれを前提として、得意分野や秀でている才能に気づき、それを伸ばしていくことが望まれます。以下に、アスペルガー症候群の子どもの不適応的な個性への対応方法と才能を伸ばすための視点を解説します。

不適応的な個性への対応方法

赤ちゃんは普通、見ることなどの知覚から得られた非言語的レベルでの学習から、社会性を獲得することになります。

アスペルガー症候群の子どもは、この非言語的レベルでの学習による社会性の獲得ができないままに成長したと言えるかも知れません。

獲得できなかった要素を、言語的レベルのハビリテーション(リハビリテーションとは異なり新たに習得すること)が必要となります。

そしてそれは、始めるのが早ければ早いほど効果が高いとされています。

特に3歳未満から始めると良いとされているのです。それにより他人との交流を望む気持ちを養い、日常生活でのスキルを向上させるのです。これは、個人個人の個性に応じてオーダーメイドでプログラムを作っていく必要があります。どのような個別のプログラムを構築するかについては、主治医とよく相談しなければなりません。

さて、個別のプログラムで利用される治療法ですが、まず応用行動分析を基盤とする行動療法があげられます。

これは大まかにいうと、良いところは強化して悪いところは無視するという方法と言っていいかも知れません。

そして、出来ないところは出来るように導き、出来るようになったことは褒め、罰は可能な限り使わず、諦めずに根気よくアプローチし続けます。

強化とは、望ましい行動を行なった時には褒めたり賞賛したり、喜ぶものを与えたり、したいことをする許可を与えると言った方法で望ましい行動を増やしていくということです。

また、悪いところは無視するの無視とは、叱るのではなく反応しないということを意味します。さらに、罰とは、子どもが不適応的な行動をしたとき、子どもが望まないことを生じさせるか、子どもが得ている特典を取り去ることです。なお、罰は効果があまり期待できず、子どものプライドや自信をくじくことにもなりかねません。罰はできるだけ使わないようにする方がいいでしょう。

さらに、別の方法として、感覚統合療法というものもあります。

子どもが苦手とする触られることや、匂い・音・常同的動きをしないことなどに慣れさせるものです。さらに、関係に基づく発達的介入という方法もあります。これは他人への関心を養うもので、遊びを介した治療法です。相互的に行うことを楽しむように援助します。具体的には、例えば、子どもがオモチャの自動車をひっくり返して、その車輪を指で回すことを好むなら、そうすることを奨励し、あなたもそれを真似して回し、あなたの持っているオモチャの自動車を子どもの前に置いて、やって見ることを促すなど交互的なコミュニケーションを高めていくというようなものです。

これらに加えて、見ることなどの知覚から得られた情報から非言語的レベルで学習できなかったものを、言語的レベルで学習する1つの方法としてソーシャルストーリーというものがあります。ソーシャルストーリーとは、社会ではこのような状況ではどう対応し、何を話していいのか悪いのかを判断するスキルを養う方法です。そしてそれを、「自分で考え出したと感じられる(自己価値観が高まる)」ように導いていくための訓練です。まず何について?誰と誰が?何をしている時に?どんな状況になって?どう振る舞うのが望ましいか?それはどのような理由でか?その結果としてどんなことが生じるか?を親子や治療者と子どもでストーリーを作り上げるというものです。

これらの治療は専門家に行ってもらうか、あるいは専門家から指導を受けて親が行う必要があります。そのため、紙面で詳細を解説することはできません。医療機関によっても行われている治療法が異なるため、詳しくは子どもの主治医とよく相談するようにしましょう。

才能となる個性を伸ばすために

子どもの個性を伸ばすためには、まずは良いところに気づくあるいは発見して、それを伸ばしてあげることが大切です。

一般に、アスペルガー症候群の人(子ども)の良いところは、通常の多くの人に欠けている型にはまらない斬新な発想と、創造性に富むということでしょう。いわゆるイノベーションを創出する可能性が高いと言っていいかも知れません。そして多くのアスペルガー症候群の人は、論理的に問題を解決していくことにも優れています。また、興味関心のあることには寝食を忘れて集中することもできるのです。これらの優れた個性を伸ばしていくことが、生きやすくするためにも重要となるでしょう。

それに加えて、自閉症スペクトラム障害の子どもの才能を伸ばしていくためには、やる気を削がずに自発的にやりたいと感じられるように導くことが求められます

ダメ出しをしないということも大切です。つまり、たとえ上手くやれなかったとしても、発想したことや行ってみたという積極性、物事の見方や方法のユニークさを評価し、褒めたり、子どもなりに工夫したことや創造性のあることを親として嬉しいと感じていることを伝え、そういった喜びを与えてくれたことにアリガトウを言うというのも一法でしょうか。そして、修正すべき不適応的な個性であっても、修正することを一方的に強制しないことも大切かも知れません。とにかく子どもの心を潰さないことが肝要です。子どもの心を潰さず、子どものやる気もしくは内的モチベーションといわれるものを引き出すようにアプローチすべきでしょう。

ところで、人をやる気にさせる基本は「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらなければ、人は動かじ」という山本五十六の言葉に集約されているのではないでしょうか?

これは適応的スキルを身につける時にも応用できるかも知れません。

あるいは、モンテッソーリ教育で指摘される親がしてはいけない行為の逆である、

急かせない・先取りしてやってしまわない・途中で止めさせたりもういいからこれをしなさいとかいう態度を取らない・上手くやれないからといって代わりにやってしまうとか取り上げてしまうことをしない・忙しいからといってアドバイスもせずに無関心に放置しない

こういった態度に注意して、子どもの不適応的行動を適応的なものへと導くことが、アスペルガー症候群の子どもの個性を伸ばす際のポイントになるのではないでしょうか。

とにかく、子どものやる気を削がず、子どものプライドを破壊することなく、親子で成長への道をたどることが、達成できる絶対的レベルの如何に関わらず、充足感をもたらすことになるでしょう。

アスペルガー症候群の場合は、興味関心のあるもには秀でた知識と集中力を発揮するものです。その興味関心のある分野を、徹底的に伸ばしてあげることが大切です。さかなクンがアスペルガー症候群であるという訳ではありませんが、さかなクンの例でもわかるように、得意分野も極めれば生活の糧にまで膨らませることができます

アスペルガー症候群の人は知能に障害がないうえ集中力もあって勤勉ですから、才能を伸ばすことはそれほど難しいことではないはずです。

おわりに

現在、アスペルガー症候群はASD(自閉症スペクトラム障害)に含まれてしまい、医学的にはアスペルガー症候群と診断されることは少なくなっています。

本文でも述べたように、アスペルガー症候群の人には知能に障害がありません。学校の成績も優秀であることも少なくありません。しかし、感性が特異で対人関係をうまく築けずに、変わった人であるという印象を持たれることが多いものです。対人関係の問題は、特に他人の気持ちが分からないことにより生じると言ってもいいでしょう。そのために、状況や場にそぐわないことを言ってしまい、自分でも気づかずに他人を傷つけてしまうのです。自分では気づかないうちに周囲の人から敬遠されてしまうことになってしまいます。このような他人の気持ちが分からないことは、共感する能力の問題です。

ところが、アスペルガー症候群の人は、共感能力に障害があるとは言えないことが分かってきています。アスペルガー症候群の人に障害があるのは、共感する能力そのものではないのです。

アスペルガー症候群の人に認められる障害は、他人の言動や表情、あるいは場の状況などを総合して、他人がどのように感じているかを察知することに問題があるのです。

言い替えると、他人が今どのように感じているかを読み取ることに問題があるのです。それを読み取ることができれば、他人の気持ちに感情的に適切に反応すること、すなわち共感することができます。感性は豊かでかつ繊細と言っていいでしょう。ですから、何か自分でもよく分からないけれど、他人と良い関係を作り上げることができないことに大いに悩むことになります。アスペルガー症候群の人は、決して無感情な人ではないのです。

ここで述べた、アスペルガー症候群の子どもの個性を伸ばし、不適応的な特性を上手に修正するスキルを自らの意志で獲得していけるように導くことが、アスペルガー症候群の子どもへの療育の本質ではないでしょうか。それにも増して、何よりも子どもの自尊心を破壊してしまわないことが、アスペルガー症候群の子どもへの対応の基本です。そして個性を伸ばし、成長していく子どもに寄り添って支えていくことが、親や療育に携わる人の喜びとなるはずです。兎にも角にも、大いに子どもの良いところを伸ばしてあげましょう。

筆者紹介:米澤利幸
島根医科大学(現島根大学医学部)卒業
福岡大学大学院修了(医学博士)
日本精神神経学会認定専門医
赤坂心療クリニック院長