今回の記事は、プロの家庭教師として活動をして来た経験をもとに、不登校の問題についての考え方と主に保護者の方がどのようにその問題と向き合っていくのがよいかという点を中心に描きたいと思います。

不登校は特別なことではない~不登校生徒の人数は17万人

お子様が不登校になってしまい、さぞやショックを受けたものと思われます。

当記事をごらんの皆さまにおかれましては「うちの子供が不登校になってしまった、どうしよう…」という方も多いと思われます。

まず最初に知っておいて欲しいこととして、今は不登校は誰にでも起こりえる問題であり珍しいことではないということです。

文部科学省の調べによりますと、平成27年度の不登校生徒の数は175,600 人となっています。

小学生:27,581 名

中学生:98,428名

高校生:49,591名

お子様が不登校になった際に保護者の方がまず最初にすべきことは落ち着くことです。

次に心を強く持つことです。

不登校の原因を保護者が探ってはいけない~学校の先生が味方をしてくれるとは限らない~

お子様が不登校になってしまった時、ほぼ100%保護者の方がしてしまうのが「不登校の原因」を探ろうとすることです。

あるいはこの記事にもそのようにしてたどり着いたかも知れません。

ただ、誰もがとる行動が正しい行動とは限りません。

子供が不登校になるというのは余程のことです。

勿論のこと何か理由はあるのですが、それを本人に問いただすと余計に事態を悪くすることがあります。

今現在、お子様は追い詰められており、一種のパニック状態にあると言え、原因を問いただす行為はより一層お子様を追い詰める行為にもなってしまいかねないのです。

リストラされたサラリーマンはそのことが中々家族に言い出せないと言いますが、それと同じようなものです。

勿論お子様の不登校の原因は気になります。

その際には、出来るならば子供ではなく担任の先生とまずは相談するのが良いでしょう。

よほどの無能教師でもない限り子供の学校での様子は担任の先生が一番よく知っているはずです。

「はずです」というのは、大分県での教員採用不祥事が示す通り、本来合格に満たない人間が教員になる事例が相次いでいたり、教員の世代隔絶が起こったことにより教育技術の伝播および新人教育がうまくいかなかったことが理由で、力のない教師が増えています。

また、お子様が不登校になった時点で担任教師に原因の一端があることは確かです。

私が知っている事例では、担任教師が積極的にイジメに加担していたケース、イジメそのものを学校側が完全に隠蔽したケースなどが存在しています。

学校の教師が必ずしも味方であるとは限らないのです。

子供が不登校になる理由

不登校になる原因はまさに千差万別です。

生徒の数だけ理由があり、今やどんな生徒でも不登校になりえるのです。

私が担当させていただいた生徒でも、成績優秀、容姿端麗、スポーツは個人競技にて県大会ベスト16という成績を残していたある日不登校になった子もいます。

冒頭で述べた通り不登校はいまや特別なことではなく誰にでも起こりうることです。

私見で恐縮なのですが、不登校の原因は以下の6つの大別できると思っています。

・イジメによる不登校

・家庭内不和による不登校

・発達障害やアスペルガー症候群などによる不登校

・学力による不登校

・なんとなく、無気力型不登校

・その他の原因による不登校

イジメによる不登校

皆さまが最も最初にイメージする不登校理由で、かつ最も多いのが「イジメ」が原因で起こる不登校です。

「イジメ」の相手は様々で、同級生であったり先輩後輩であったり、時には教師であったりします。

特に教師によるイジメは顕在化しにくくやっかいだと言えます。

「イジメ」による不登校は担任の教師および学校側の責任が大きいため、学校側は積極的に隠蔽に走ります。

そうでなかったら生徒が不登校になる前に対処していたはずなのです。

この問題は根深く、学校の教師たちは全くあてにならないことから最終的に「転校」するのが最高の解決策になります。

というより唯一の解決策とさえ言えるでしょう。

私の知る限りこの問題で不登校になり、転校せずに良くなったケースはありません。

逆に無理に学校に行かせて最終的に精神病院に長期入院してしまったり、自律神経失調症になったケースなら知っています。

この場合は学校側はまるでアテにならない為、地域の教育センターに相談するのが1番です。

ただし、教育関連業界は縦社会で、教育センターと各学校が蜜月関係にある場合もあるため注意が必要です。

最悪の場合地方議員などの地域の有力者に相談するのも現実的な解決策だと言えるでしょう。

まさかと思われるかも知れませんが、私はまさかと思うようなケースを多く見てきました。

最終的に子供を守れるのは保護者の方しかいません。

敵はどこまででも増長してきます。

自然に良くなることはほとんどあり得ません。

家庭内不和による不登校

残念なことですが非常に多いケースです。

このケースではイジメられるというよりイジメる側にまわることが多く、最終的に孤立しがちになり不登校になるケースが多いです。

残念ながら日中誰も家にいないことで学校に行かず、また行ったふりをして家にいるケースもあります。

もしくはゲームセンターなどの盛り場に入り浸ったり、最悪暴力団関係者と接点を持つケースさえあり、問題は不登校の域を越えてしまいます。

特に男の子は母親の新しい恋人などと折り合いが悪くなることが多く、家を出るケースが多くなります。

この場合、どんなに忙しくても子供と向き合う時間を作ることが大事です。

我々人類は他の生物よりも遥かに成長が遅いです。

もう大人なんだからは禁句です。

どんな話でもいいので子供の話を聞いてあげましょう。

発達障害やアスペルガー症候群などによる不登校

子供の数は増えているのに特別支援学級の数は増え続けています。

その原因を解説することは当記事の意図とは離れるため言及しませんが、所謂発達障害を抱える生徒の数は増えています。

発達障害と一口に言っても様々なものがあり、例えばADHDとアスペルガー症候群は真逆の性質が現れます(ただし併発する場合が多いです)。

LDの問題をとっても読み書きができないディスクレシアや計算が出来ないディスカリキュア、IQが低い場合など様々です。

この辺りの問題は教育の問題というより医療の問題となります。

担任の教師と話し合うことはもちろんしっかりとした医療機関に診てもらう必要があります。

場合によっては特別支援学級への転入も検討した方がよいでしょう。

その場合学力などの不安が付きまとうかも知れませんが、現在ではインターネットを通じたeラーニングが発達しており、通信教育を利用することで学力の遅れは十分取り戻せます。

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学力による不登校

こちらも前項と被ります。

一般的に誤解されがちなのですが、発達障害であることと学力は無関係な場合の方が多いです。

アスペルガー症候群が一番多いのは東京大学であるという仮説があるぐらいで、仮にLDを抱えていても成績優秀な生徒は存在しているのです。

その場合は学力に大きな隔たりがあり、数学は満点なのに国語が0点に近いなどの形質が現れます。

あるいは入院などで長期欠席をしてしまった後に学校の授業についていけなくなるケースもあります。

私自身かつて喘息で1週間ほど入院してしまい、退院後の授業に全くついていけず、後々まで影響したことがあるのでこの部分はよく分かります。

解決策としては学力的な問題になるため他の理由に比べて解決がしやすい問題です。

余裕があれば家庭教師が良いですが、現在では月額1000円程度で行えるスタディサプリという通信教育サービスも登場しているため利用するのが良いでしょう。

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なんとなく、無気力型不登校

多いです。

私も何名か担当させていただきました。

ある日学校に行ったかと思うとまた行かなくなったりを繰り返します。

イジメを受けた訳でも学力に問題があるわけでもないのですが、ある時学校に行かなくなります。

総じて無気力になってしまっている感じがします。

ある意味、このご時世ではしょうがないのかも知れません。

サラリーマンの平均年収は落ちる一方、日本は気が付けば世界的なインフレからは取り残され、年金はもらえず取られるばかり、高給はみな老人たちが持っていき、未来への希望はない。そんな状態で何かを頑張ってどうするの?という生徒が増えています。

ある意味この国を現してると言えるかも知れませんね。

その他の原因による不登校

勿論その他病気や怪我であったり中にが分離不安と言われ母親から離れるのが怖いという生徒もいます。

その原因は千差万別ですが、重要なのは保護者の方が1人で抱え込まないということです。

悩みすぎて精神疾患を抱えるようになってしまった保護者の方を今まで何人も見てきました。

そうなる前にカウンセラーや医師などの専門家、余裕があればプロの家庭教師を雇うのも良いでしょう。

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小学生の不登校

小学校の不登校は低学年と高学年で理由が大きく違うと言われています。

低学年では所謂分離不安が大きな問題となります。

母親から離れられない訳ですね。

実は私も幼稚園の時はそんな感じでした。

でもそれはある意味治ります。

高学年では周りとの関係や学力などで悩むケースが増えてきます。

イジメの問題なども出てくるでしょう。

一番の解決策はやはり転校です。

大人でも子供でも、一度こじらせた人間関係を修復するのは難しいものです。

担任の教師や学校側とよく話し合い、うまく行かない場合は教育センターなどの第三者に間に入ってもらうのが良いでしょう。

ただし急いては事を仕損じます。

なるべき焦らずにゆっくりと対応することが大事です。

幸い今は学校を休んでもスタディサプリなどの通信教育が発達していますので学力の遅れは取り戻せます。

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問題は心のケアとなります。

スクールカウンセラーなどがいる場合は積極的に利用するのがよいでしょう。

どうしても学校に行きたくない場合はフリースクールに通うなどの選択肢もあります。

学力さえあれば道は開けますので、余裕があれば家庭教師に依頼するのもよいでしょう。

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中学生の不登校

一番多いのが中学生の不登校です。

文部科学省のデータによれば約10万人もの中学生が不登校状態にあるという統計があります。

クラスに平均して2人ほどいる計算になります。

余談ですが私のいたクラスでは私の出席番号の前4人が不登校であったため、家庭科の調理実習を1人でやったという思いでがあります。

それぐらい昔から多いのが中学生による不登校なのです。

所謂思春期の時期ですので、最も感受性が強く人間関係に悩みやすい時期だと言えます。

原因は様々ですが、先述したように周りは生徒を追い詰めないようにしないといけません。

無理に学校に行くように説得して酷いことになったケースを沢山知っています。

お子様が不登校になった際にまず真っ先にすべきことは担任の教師と保護者の方との話し合いです。

まずは現状を把握することが大事なのです。

特にイジメがあったのかどうかは重要な問題ですし、担任の教師の力量も問題です。

担任の教師が頼りなければ校長、それでもダメなら教育センター、それでもダメなら転校もしくは学校に行かないという選択肢もありだと思います。今ではフリースクールも増えてきました。

日本以外のケースを見ると、学校以外での教育機関による教育を認めているケースが多いぐらいで、無理に学校に行かせることは虐待であると言う国や州も存在しています。

eラーニングの発達している現在通信教育を利用することにより学力の問題は解決できます。

余力があれば家庭教師に依頼するのも良いでしょう。

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一昔前は不登校になると進路先がなくなるという心配もありましたが、現在では通信制高校の数が増えており、卒業後は大学や専門学校に行くケースが多くなっています。

少し前まで不登校経験者の高校中退率は60%を超えていたのですが、現在では10%台という水準にまでなっています。

主に通信制高校およびサポート校という制度の充実が背景にあると言って良いでしょう。

今では200を超える通信制高校があり(1993年まではわずか6校)、選択の自由は増えた分どこにしようか迷ってしまうほどなっています。

いまや高校生全体の20人の1人は通信制高校に通う学生で、オリンピック選手やサッカー日本代表、医師や弁護士などになる卒業生も排出するようになっています。

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高校生の不登校

高等教育は義務教育ではありません。

よって小・中学生ほどは不登校が問題になりません。

高校生が不登校になった際に最も現実的な選択手段は「転校」です。

「銀の匙」という進学校から農業高校に転校する話があるように特に珍しい話ではありません。

ここで重要なのは周りが追い詰めないことです。

折角入学した学校に行けなくなって一番ショックを受けているのは生徒本人なのです。

不登校になったからと言ってすぐに対策を練るのではなく、1か月単位で様子を見ることが大切となります。

そして様子を見て通信制高校などのパンフレットを渡すなどの行動をとるのが良いでしょう。

あくまでも子供を追い詰めないようにそっと渡すのがコツです。

通信制高校からメダリストになった人も、東大や京大に入り官僚になった生徒もいます。

いまや高校生の20人に1人は通信制高校に通っています。

何も珍しいことではないのです。

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